モクは『おはよう』が好き
離れて寝ているため
朝の再会が嬉しくて仕方がないようだ
一日の中で一番機嫌の良い瞬間
初めて尻尾を追いかけた次の日の朝
大々的に触ると噛み付かれるので
朝の機嫌の良い瞬間を狙って
どさくさ紛れに尻尾の状態を確認した
猿期で良かった・・・
(猿期については猿科のモク〜猿期〜-vol.12-)
ぽしょぽしょの毛の間にはかさぶたが見えた
“なぜ?”
“なんでこんなことを?”
“一体何が起こっているの?”
頭の中を『?』が駆け巡った
普通ではない
それだけは確かだった
私は居ても立っても居られず
とにかく手当たり次第に調べた
するとそこには恐ろしいワードが記されていた
常同障害、精神疾患、噛みちぎる、断尾・・・
未知の世界に困惑し
恐怖心と不安は膨らんでいった
何よりも悲しかったのは
自分で自分の体を傷つけてしまうモク
そしてその姿をもう一度見る自信が
私にはなかった
病院に行こうと色々調べていたところ
行動治療を専門とする
動物の精神科病院があることを知った
この時モクは食欲も元気もあったので
精神的なものだけで身体的には問題ない
そう思い込んでいた
そして藁にもすがる思いで病院へ向かった
問診では
- 体を痒がること(プロローグ(序章)-vol.7-)
- 太ももを触ると噛み付いてくること
- 尾追いの件
全てを伝えた
検査を終えて診察の結果は・・・
-後半へ〜つづく!-