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奪取deダッシュ-vol.30-

尾追いをするようになってから

近所の散歩を嫌がるようになった

急に立ち止まっては耳を澄ますモク

遠くから聞こえるのは

工事や車の音、子供達の笑い声、犬の鳴き声

そんな日常的な音にさえ敏感に反応して

恐怖心から尻尾を丸めていた

再び歩き出すまでかなりの時間を要した

そこで気分転換へ

穴場のドッグランみーっけ!

なんと一人もいない貸切状態だった

ドッグラン恐怖症のアホファミリーにとっては

とてもありがたい

そうそうないであろう機会を存分に堪能した

なんて油断していたらハーネス取られた

へへ、とっぴ

こうなると長期戦・・・

だめ!モクの!

気を逸らしてよそ見をした隙になんとか回収

放っとくと分解して部品を食べてしまうので

なんとしてでも取り返したい

ふー(汗)

疲労感・・・

モクの好奇心と独占欲の強さには驚かされる

なんでも取りたがって離そうとしないのだ

そんなモクの前にうっかり靴下をポト

私「ひーーー!!」

モク「へへ、とっぴー」

我が家で唯一、悲鳴の上がる瞬間だ

靴下も器用に裏返しては

糸を引きちぎって食べてしまうので

放っておく訳にもいかないのだ

初めの頃はおやつなどで気を逸らして

モクがよそ見をしている間にサッと取っていた

でも、それだとストレスを感じてしまうかも

そこで回収方法を変えてみた

誤飲の可能性のないものに関しては

モクの気持ちが落ち着くまで待ち

おすわりと待ての号令を繰り返して

モクから離してくれるのを待つようにした

急を要する危険なものに関しては

ドッグフードの袋を引っ張り出して

豆まきのようにフードをばらまいて

オニ←× モク←○ が拾って食べ歩いている間に

回収するようにした


2歳になった今

きちんと渡してくれるようになったかって?

とんでもない!

近付いただけでギャンギャン尾追いだ

当然ながら取られるストレスは

工夫をしたところで変わらないらしい

以前ならそんなモクの態度にあたふたしていた

だが、太々しくなった私は

「全く怒りん坊なんだから〜」

そう文句を言いながら回収するのだった

ぷん