モクから聞こえる♪ルンルンルン♪
海岸沿いを歩く姿は幸せに満ち溢れている
そんな姿を見て微笑むアホ夫婦
キラキラとした海を眺めて一休み
それは私たちにとって至福の時間だ
旦那さんが休みの日は
海岸沿いに散歩しに行くのが日課になっていた
モクの嬉しそうな姿は何度見ても飽きない
近所を歩いていた時とはまるで違う
こんなにも違うのになぜ気付かなかったのだろう
そんな散歩ではダッシュで向かってくるモクを
抱き止めるのが習慣化していた
旦那さん「モク!行くよ!」
旦那さんとモクが私を残して走り出す
モク『ダダダダダ・・・・・あれ?』
ある程度走ると私がいないことに気付く
そして振り向いて尻尾をフリフリ
私「モクー!!」
猛スピードで引き返してくるモク、と旦那さん
私は突進してくるモクを抱き止める
こんな『ザ・幸せ』を何度も繰り返していた
ところがある日、悲劇は起きた
いつものように超絶可愛い顔で走ってきたモクは
私の近くに落ちていた貝殻の破片を
パクッと食べてしまった
アホ夫婦「ひぇ〜〜〜〜〜〜〜〜(叫び)」
幸せから一変
一気に血の気が引きムンク化とした私たちは
病院へ向かった
そして便の通りを良くする薬を頂き
様子を見ることに・・・
-翌朝-
踏ん張るモク「あのぉ、そんなに見られると恥ずかしいんですけど」
アホ夫婦はこれまでにない熱い視線を送っていた
すると・・・!!
キラキラ〜
アホ夫婦「光ってる!貝殻だ!良かった〜」
そうして幸せ習慣はやめることになった
いつもは見向きもしない貝殻を何故食べたのか?
今なら分かる
大人になるにつれ、あまのじゃくになっていた
嬉しいのにごまかして
おもちゃをくわえたり水を飲みに行ったり
ストレートに表現しなくなっていた
ツンデレってやつですかね?
幸せ習慣楽しみだったんだけどな・・・