●生後11ヶ月目●
隣人いちご「隣のモクさん、またスイッチ増やしたらしいわよ〜」
隣人大福「えー!?これで何個目?」
いちご大福「大変ね〜」
そう、増えたのだ
ことの発端は足への強い執着心
赤ちゃんの頃から
アホ夫婦が歩くところ全てに着いて周り
足にパクパクと噛みついて来ていた
まだ歯が生え変わっていない時は
それほど痛くなかった
モクが飛んでくるとドクターフィッシュならぬ
「モクフィッシュが来たー」なんて
ふざけたことを言っていた
だが、歯が生え変わり
その噛みつきは強烈な痛みに変わった
何度もやめさせようとあれこれ試した
だけど、どうしても
やめさせることが出来なかった
きっとモクにとって足はおもちゃなのだろう
そんな痛みとしつこさに耐える日々
ある日、遂に私はブチギレた!
モクの目をカッと睨みつけ
「痛い!ダメ!いい加減にしなさい!!!」
モクに怒りは逆効果だと分かって以来
声を荒げて怒ることなんてなかった
そんな甘やかされ生活をしてきたモクに
はんにゃ顔での一撃は強烈だったようだ
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それ以来、一度はまとわりついてくるものの
「ダメ」の一言で
ピョン!とジャンプしてやめるようになった
そのジャンプ必要?
必要なのだ
このジャンプが足から自分の尻尾への切り替え
まるで八つ当たりをするかのような
激しい尾追いをするようになった
モクの噛みたい欲求を抑えた代償はでかかった
痛みのストレスからは解放された
その代わりに
頻度が増えた尾追いに対するストレスが増大した
頭では分かっていても心が納得していなかった
尾追い行動は治る
その希望を捨てることが出来ずにいた
だから余計に辛かった
だけどそろそろ受け入れないとね
これがモク
可愛い可愛い、うちのモク
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