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ぎゅうぎゅうに詰まった木の葉は
モクの不安や恐怖心のよう
剪定によって光を放てる木のように
モクの闇も断ち切れないものだろうか?
治まりつつあったゲップがまた再燃した
綺麗になった目の下も再び茶色くなり
体調が優れないせいか、すぐにいら立っていた
落ち着いていた尾追いも確実に増え
夜中の突発的なものに対応できず
ベッドから落ちてしまうことが度々あった
大好きな海岸沿いはリュックの中

海を眺めることが好きなモクの為に
アホ夫婦はせっせと歩き続けた
そんな中でも私たちには
今までにない余裕というものがあった
負のスパイラル-vol.41 の時とは違い
どうにもならない状況に慌てることがなくなった
少し前の私なら落ち込んで
その雰囲気を察したモクは更にいら立ち
負の連鎖を生んでいただろう
今はどんなに悪い状況にでも笑いがある
モクのお陰だ
そして勝手にやり始めたこの体勢

お腹が空いた時など何か要求がある時に
視界に入ろうと背伸びをしていたのが
最終的にこの形になったようだ
モクなりのアピール
私「普通のおすわりと変わんなくない?」
モク「だからジャンプするんだよ!」
そう、この体勢のまま突然顔を目掛けて
ジャンプしてくるのだ
突然のことに驚き
よけようとしてむちうちになりそうな時がある
-ある日-
旦那さんにも同じようにしているのを見かけた
よけようと体を反らした旦那さんは
「いて〜」と言いながら首をおさえていた
自分がされると「コラっ!」と言うくせに
痛がる姿を見て悪い私はゲラゲラと笑った
どんなに機嫌が悪くても時折り見せる愛嬌
それが可愛くてたまらない
抱えた闇がポロポロと落ち始め、光が差し始めた
そんな気がした

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