－パン食い競争でパン食べない
－障害物競走でモノ越えない
－目玉のリレーで大逆走
周りのブーイングなどお構いなし
自分さえ楽しければそれで良い
モクが運動会に出たらきっとこんな感じだろう
暑さのせいもありモクの体調不良は続いていた
ブルブル震えながら顔をカリカリと掻いてくる
それがモクの食事の催促法
食欲旺盛で今か今かと待ち構える子が
ご飯を食べなくなってしまった
そんなモクが可哀想で心配でたまらなかった
私は今まで以上に過保護に努めた
「モクちゃん、かわいいね〜」
「モクちゃん、いい子だね〜」
とにかく褒めて褒めて褒めまくったのだ
するとモクに３つの変化が表れた
褒められる心地良さを知ったのか
【何をすれば褒めてもらえるかを考え始めた】
はたから見たらただの可愛こぶりっ子
「モクかわいいでしょ？」「いい子でしょ？」
そんなアピールをしてくるようになった
【自分本位だったモクが私の顔色を伺い始めた】
笑いかけるだけで尻尾をフリフリ
しかめっ面をすると黙って伏せ
私の表情で善悪を判断するようになった
【しかめっ面をするようなことはしない】
いつもなら『ガブッ』っと一噛み
そんな時でも『グッ』と我慢をするようになった
自分の欲求を
コントロールできるようになったのだ
まるで別犬
ビックリするほど従順になっていった
モクは赤ちゃんの頃から
怒ると逆ギレしてくるタイプだった
典型的な褒めて伸びる子
ようやく足並みを揃えて歩き出せる気がした
ここに来るまで葛藤に打ち勝ったモクと
耐え抜いた自分を褒めてあげたい
そしてモクのおもちゃ化とした旦那さん
最高の遊び相手になったことを褒めてあげます
