You are currently viewing 凍える暑さ-vol.53-

凍える暑さ-vol.53-

●1才10ヶ月目●

私の母はいたずらっ子

そのいたずらは帰宅した父を5cm浮かせた

家に入るなり暗闇から「ワッ!!」と母登場

ピョンとジャンプをして少しキレる父

そんな光景を見てケラケラと笑っていた私

小さい頃からそんな環境にいたせいか

気付けば私も母と同じことをしていた

旦那さんは父ほどではないが3cmピョン

その姿を見てゲラゲラと笑う悪い私

父と旦那さんは典型的なビックリ人間

それに比べて私は驚きや焦りが表に出ないタイプ

これって生まれつきなのだろうか?

肝心なモクはというと・・・

超が付くほどのビックリ犬

その逃げ足の速さに思わず吹き出してしまうほど

記録はだいたい横に1メートル

ところがこの夏、私が起こしたある事件で

新記録を叩き出すこととなる・・・

比較的涼しい地域に住んでいる私たちは

例年なら扇風機一台あれば十分に過ごせていた

ところがこの年の夏は

経験したことのない記録的な猛暑日が続き

エアコンのない我が家にとって危機的状況だった

連日テレビから聞こえる『室内熱中症』

その注意喚起に恐怖を感じていた

私はどうにかして家の中を涼しくしたかった

ところが小さな氷たちでは全く役に立たなかった

強者はいないかと冷凍庫を覗いた

『キラーン、オマエにキーメーター』

目をつけたのはアウトドア用のでっかい保冷剤

どうにかこうにかで扇風機の上部に固定した

すると!!

ものすごい音が家中に響き渡った

重たすぎたのかものの数分で落ちてしまったのだ

ここで3メートルを記録

なにー?なんの音ー?怖いんでちゅけどー

モクはビックリ犬の割りに花火や雷は平気

だが自分の身近で鳴ったこの爆音には

相当驚いたようだ

こんな角っこに隠れるのを初めて見たよ・・・

扇風機が好きで

気持ちよさそうに風に当たっていたモク

この日から扇風機恐怖症になってしまった

本当に申し訳ないことをしました↓

黙って座っているだけで汗が噴き出るそんな中

少しばかりの罪滅ぼし

熱々に燃えたぎる足を不安症のモクに捧げた

どうか私の仕業だということがバレませんように

これであんちん・・・