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さとり言③〜誓い〜-vol.15-

“幸せかな”

“幸せだったかな”

そんな問いが頭の中を堂々巡りする瞬間がある

何でも良いから答えが欲しい

そう思っていた時、ある一文に出会った

『犬に好きという感情はない。

ただ飼い主にもらったものを返しているだけ』

胸の支えがスーッと下りた

言い換えると

わんこから幸せをもらっているということは

私も幸せをあげられているということだから

“良かった”

気休めにすぎないかもしれないけど

この言葉にとても救われた


生後5ヶ月を目前に

モクの身体は大量のフケに覆われ

初めての嘔吐も経験した

モクは毎日沢山の幸せをくれる

しかし、その幸せの中には痛みや苦しみが

紛れ込んでいる時がある

そのことに必ずしも気付ける訳ではない

後になって

「気付いてあげられなくてごめんね」

そんな言葉をかける

それでもモクはいつも

無償の愛を感じさせてくれる

そんなモクに、感謝を伝えると同時に

今度こそ見落とさないから!と誓うのだった

それでもちゅき