しっぽのかさぶたが取れたのも束の間
また自分で噛みつき血を流してしまった
頭をよぎるのは『壊死』『断尾』
治りきらずに重っていく傷が怖くてたまらない
それでも過ぎていくモクの日常
その中で救いとなる出来事が2つあった
いざこざお腹
作:mokuri
善玉菌「今日からここはオレの場所だ。」
悪玉菌「え⁉︎急に言われても・・・」
善玉菌「さっさとどけないと抗生物質くん連れて来るぞ。」
悪玉菌「そ、それだけは勘弁して!」
善玉菌「なら、どけるんだな。」
悪玉菌「え〜ん泣」
-うんぴの不調が続いていたある日-
モクのお尻から出たのはゼリー状のうんぴ
「「「な!なんじゃこりゃあ〜!!」」」
思わず往年の名ゼリフが飛び出した
なんでもこのうんぴ
腸の不調を修復しようとした時に出るんだとか
本当にその通りで翌日から
見る見るうんぴの状態が改善していった
前までなら当然のように必要とした薬の力
今回はモク自身の力で乗り切ったのだ
“モクの腸が強くなってる!”
そう実感し喜ばずにはいられなかった
この調子が続くことをただただ祈るばかりだ
ざわめく心
作:mokuri
悪魔「やったわね!あなたの好きな葉っぱじゃないの!」
天使「それ食べたらダメって言われただろ?」
悪魔「あら!飼い主に取られそうよ!」
天使「渡せ。」
悪魔「渡さないで、噛みつきなさい!」
天使「頼む、耐えてくれぇ〜」
-葉っぱだらけの林道を歩いていたある日-
沈黙のせめぎ合い-vol.17- の時のような
枯れ葉に対する執着心が
あまり感じられなかったため
まぁまぁのんびりと歩いていたその時・・・
枯れ葉、ぴろーん
モク、ぴこーん
『パクッ』っと野生の覚醒
私「げっ」
噛まれるのを覚悟でモクの口に手をやった
すると・・・
モク「はい、どうぞ」とすんなり
私「あ、ありがとう」と拍子抜け
アナタ・ダレ・デスカ?
『のびの〜び』が我が家のモットー
その暮らしに間違いはなかった
躊躇なく噛み付いてきていたあの頃
今では私の手をとても大事にしてくれる
だが、たまに目にするこの珍歯型
下顎が短く出っ歯剥き出しのモク
ただ手に顎を乗せて寝ただけでおもしろ愛しい
痕跡ハプニング
そんなモクの絶妙な笑いのセンスに
今日もカンパイ(乾杯・完敗)