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培った糧の見せどころ-vol.42-

『静かなるポン』

私の言う〈爆発〉をあえて表現するなら

こんな感じだった

“イライラをぶちまけたい!”

そう言った感情とは違った

モクがイヤ

だからと言って離れるなんてもっとイヤ

そんな気持ちの矛盾に対応できず

ただただ塞ぎ込んでしまった

かろうじて残っていたエネルギーが

底をついた瞬間だった

こんなことは人生で初めてだった

どれだけお気楽に生きてきたのだろう?

そんな私には第三者の手助けが必要だった

再びかかりつけの先生の元へ

相談しに行くことにした

ひと通り話しを聞いた先生は

少し考えてから慎重に切り出した

「お勧めはしませんが・・・

うつ病の薬を飲ませてみますか?」

私の答えは考える間も無く

『ノー』だった

そういった薬の恐ろしさを知っていた

効果がないと量を増やし強い薬に変え

散々薬漬けにした挙句

手の施しようがないからと

最悪な最期の選択を迫られる

もちろん必ずしもそうとは限らない

だが、ほんの少しでも

そんな末路になる可能性があることを知っていて

誰が飲ませられるだろうか

『モクを守る!!』

私の負けん気に火がついた

私は昔から負けず嫌いで

自分が勝つまで挑み続けるタイプだった

そんな性格が災いしてか

幼い頃はいつも半べそをかいていた

父は手加減というものを知らない

ゲームで対戦をするといつも負かされていた

その度に私の負けず嫌い度は

レベルアップしていった

そんな苦い幼少期を送っていたせいか

これまでどんな壁にぶち当たろうとも

泣きながら歯を食いしばってきた

今回も同じだ

“大丈夫”

“大丈夫”

泣いたっていい

一緒に乗り越えよう!!

そうしゅる?