【検証】
デリケートモクにも旅は可能か?
-ある日-
『朝ご飯何にする?』
そんな会話から一泊二日の
車中泊旅行をすることになったアホファミリー
ストレスを感じやすく尾追いと共に生きるモク
環境が変わると嘔吐をして、いつまでもソワソワ
そんなモクが胸を張っていられる場所は少なく
縮こまってしまうことがほとんどだ
そんな子に旅ができるのかを試してみることにした
---いざ、出陣!!---
いつもながら車の中ではほとんど眠っていた
あらゆる場所でお散歩タイム
人の多い場所では特に縮こまるモク
の、はずが・・・
この日は『フンフン!』とガニ股で
力強く歩いていた
そんな後ろ姿を見て思わず吹き出してしまったが
たくましいその姿がとても愛おしかった
-そして夜が更け-
モクの嫌いな暗闇が訪れた
“悪夢を見て尾追いをするのでは?”
そんな心配を抱きながらも眠りについた
ところが、いつも通り私にべったりとくっつき
誰よりも先にいびきをかいて眠っていた
悪夢を見なければ尾追いもしない
とても平和な夜だった・・・
一方アホ夫婦はと言うと
最高気温を見て真夏気分で出かけていた
朝晩はまだまだ冷え込むこの時期
薄着に薄い毛布
そんな軽薄さに震えて眠ることができなかった
【検証結果】
モクが一番、旅向きだった
〜Behind story〜
-出発当日-
何気なく観ていた朝の情報番組
そこに映し出された私たちの運勢は散々だった
旦那さん【10位】大きな失敗をするかも
私【12位】大事なものを忘れそう
急遽決まった旅立ちに向け
バタバタと荷造りをしながらも
占いの言葉を思い出し
忘れ物がないかを入念に確認してから家を出た
そして朝食を買うため
近くのコンビニに寄ることになった
買い物を終えて車を走らせること数十分
モクのトイレ休憩を設けることにした
車を停めて、さて降りようか
旦那さん「靴がない!」
私とモク「・・・・・?」
なんと土禁にこだわり過ぎた旦那さんは
コンビニの駐車場に
靴を脱ぎ捨てて来てしまったのだ
あれほど確認した忘れ物・・・
アホ夫婦「このことだったのかぁ〜」
そんなアホの片割れ旦那さんは
しばらくの間
車に積んであったサンダルで歩き回ったとさ
そして土禁反対派の私にこっぴどく絞られたとさ
-the end-