●1才11ヶ月目●
『ポメチワだもん、仕方ないよね』
そう言いながら私は毎日モクの目を拭いていた
先入観ってやつ？
涙やけは当たり前のことだと思っていた・・・
モクの体調不良は一時的には良くなったものの
またすぐにぶり返してしまった
あまりにも長引くため
原因を特定しようということになった
－便の検査－
相変わらず悪い菌がうじゃうじゃいた
－採血－
アレルギーの数値がとても高かった
アレルギーといえば
独断専行-vol.47-で薬の服用をやめていた
暑さによるストレス
そう言ったことも関係していなくもないが
おそらくアレルギーによる胃腸障害
そう考えられた
私は目に見えないアレルギーを甘く見ていた
『薬なんて飲まなくても痒がらない』
そうたかをくくっていた自分をぶん殴りたい
そうして再び薬を飲ませることになった
『朦朧とする眠気を取り除いてあげたい』
そんな私の訴えを覚えていた先生は
以前服用していたのとは違う
眠たくなりにくい薬を処方してくださった
それがモクにはとても合っていた
同じ抗アレルギー薬なのに
こんなにも違うものなのだろうか？
こびりついていた目の下の茶色い汚れが
見る見るうちに綺麗になっていったのだ
全く拭く必要なんてない綺麗なおめめ
大量に買ってあった涙やけシートはどうしましょ
私の身勝手さが招いたアレルギーの悲劇
別に痒がっているわけでもない
皮膚が赤くなっているわけでもない
それなのにアレルギーって？
そんな疑問を持たずにはいられなかった
だが今回、モクの目の変化を目の当たりにして
ようやく納得できた
そういうアレルギーもあるのね
私にとっては思わぬ収穫だったが
モクにとっては迷惑極まりない身勝手さ
《犬を飼う》って本当に難しい・・・
いつもいつも申し訳ないね
