独断専行とは・・・
自分だけの判断に基づいて勝手に行動すること
●1才6ヶ月目●
【眠いから寝る】
そんな贅沢な生活をできるのはほんの一握り
『食べてすぐ寝ると牛になるわよ!』
小さい頃、耳にタコができるほど言われてきた
そう言われる度に丑年の私は
「もう牛だモォーン」なんてふざけていた
モクには牛になれる環境が整っている
一握りの贅沢組にいるというのに
何をためらうことがあるのだろうか?
牛がイヤ?
モクのいら立ちのピークは眠たい時に訪れる
すんなりと眠ることができず
そのイライラは尾追いとして表現される
ウトウトこっくりしょぼしょぼ
意識が朦朧としているようにも見えた
私はその眠気によるいら立ちは
モクが服用している抗アレルギー薬と
関係しているのではないかと考えた
抗アレルギー薬には人間の薬と同様
眠たくなる成分が入っている
その成分のせいでいら立つのかもしれない
得体の知れない激しい睡魔は誰だって辛い
モクのアレルギーは目に見えないものだった
検査をした訳でもないのでおそらくアレルギー
痒がっているのなら飲ませましょう
そう言った感じから始まり
その後も服用し続けていた
(詳細はその香りの真意-vol.21-)
そんな経緯もあり
私は薬の服用を一度やめてみようと考えた
そのことをかかりつけの先生に相談すると
渋々のオッケーを頂いた
私のがんこちゃんには敵わなかったのだろう
尾追いとアレルギーどちらが重要か
私にとってそれは迷うことなく尾追いだった
とにかくモクのイライラを減らしたかった
“穏やかに暮らしたい”
その一心だった
-薬をやめて数日後-
特に体を痒がることはなかった
浅はかな私は”治ったんだ”それだけで終わらせた
肝心の尾追いは・・・
全く変わらなかった・・・
それでも収穫がなかった訳ではない
薬を飲ませなくても
アレルギーの症状が出ないことが分かった
小さな体をしたモクに
毎日薬を服用させなくてはいけないことが
とてもストレスだった
尾追いに変化がなかったのは残念だが
この結果に満足していた
これが後に災いの種になるとも知らずに・・・
そう、私は『自己満足』に浸っていたのだ