ある日、出会ったこの言葉
“人がペットを選んでいる訳ではない”
“ペットが飼い主を選んでいるのだ”
だとすると、モクが私たちを選んだ決め手は
一体なんだったのだろう?
出会いは3年前のちょうど今時期
雪の降る季節には決して行くことのない
我が家からは少し遠い大型ホームセンター
衝動的に向かったその先にモクがいた
忘れもしない出会いの瞬間
まるで『待ってたよ』と言わんばかりに
私たちに向かって懸命にアピールをしていた
私「他の人が近付いても同じなのかな?」
旦那さん「どうなんだろうね?」
気になった私たちは
少し離れたベンチで様子を見ることにした
アホ夫婦「他の人には見向きもしないね・・・」
そう、全く興味を示さなかったのだ
“私たちは特別?”
そう思った瞬間、連れて帰る気など
全くなかった私の気持ちが大きく揺れ動いた
そうして散々悩んだ末に
連れて帰ることに決めたのだが気持ちは重く
手続き中の私の頭の中は『やっぱりやめます』
その一言でいっぱいだった
その言葉を口にする前に
“最後にひと目見ておこう”そう思った私は
離れた場所からモクを見た
すると30メートルほど距離があるにも関わらず
モクの視線は真っ直ぐ私に向かっていた
そんなに見つめられて言えるわけがない・・・
出かかっていた言葉を飲み込むことにした
定められた運命には逆らえない
そうして家族になりモクとの生活が始まった
第一印象は小さな怪獣
その後、誰にも止められない天真爛漫さを知り
埋もれてしまいそうなくらいの枯れ葉の山を
ものともせず進む勇ましさを知り
橋という橋からポトポト落ちる鈍臭さを知った
あまりにも落ちるもんだから
ドジ助モクには橋渡り禁止令が発令された
そんなドジ助に選ばれし私は
会計を済ませた商品を
お店に忘れて帰ろうとするドジ子
今年こそは・・・と、密かに意気込んでいたが
残念ながら叶わず
来年の目標も『しっかりする!』になりそうだ
ドジ助に選ばれし旦那さんは
年中あちこちにたんこぶを作っているドジ夫
なぜそんなにぶつけるのか不思議でならない
そんなドジ夫の目標も『しっかりする!』
これ以外にはないだろう
きっとそう
モクはそう
私たちアホ夫婦が醸し出す
このドジ臭に惹かれたに違いない
嗅ぎつけてくれてありがとう
これからもよろしくね
●小さなモクのプレイバックコーナー●
ボールを取りたいおうちゃく者
大好きなうさちゃんを抱っこ噛み
時には貫禄感
『おともだち』を持って大回転
『おともだち』とさんぽ
布越し出っ歯
旦那さんに噛み付くフリ
急なスイッチで猛ダッシュ
予想外の大ジャンプ